金本監督一問一答

阪神タイガース金本監督のインタビュー記事

【主砲インタビュー3/26】 阪神・ロサリオ、自信の激白「自分がリーダーになる」

 阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)がインタビューに応じ、開幕を前にした心境などを語った。2月の沖縄・宜野座キャンプでは打ちまくったものの、3月のオープン戦では失速して打率・143、1本塁打、4打点。日本のレベルの高さへの驚きを口にしつつ、シーズンに入れば主砲として引っ張っていく気概を語った。

(1)(日本の)投手思っていたよりよかったが適応していけば何とかなる

 --来日して約2カ月。ここまでを振り返ってどうか

 「自分の状態はいい。オープン戦は残念な結果(最下位)に終わったけど、30日の開幕(巨人戦、東京ドーム)に向けてはいい状態で、チームも臨めると思う。シーズンはまた違った状態を見せられるかな」

 --ここまでは想定通りに来ている?

 「もちろん。ただ、(日本の)投手は思っていたよりもよかった。想像とは全然違った。(春季キャンプで)沖縄にいるときは(自分は)すごく状態がよかった(※注1)けど、帰ってきて遠征を重ねたり、気候のこともあって、なかなか思うようにいかなかった」

 (続けて)

 「でも、それも直ってきました。個人的には状態はすごくいいところにいると思います。まずは自分の想像していたレベルを、今しっかり上げて、もっともっと向上していかないといけないと思います」

 --オープン戦で対戦した日本の投手の印象はどうか

 「いい投手がいっぱいいた。2年間、韓国でやっていたけど、(日本の投手の方が)圧倒的にコントロールがいいし、球のキレも抜群。だからこそ準備が大事。もっともっと投手の情報を集めてやっていくことが大事だと思う」

 --想定したよりもレベルが高かった

 「スピードがあってコントロールもよく、韓国より圧倒的にいい。ただ、しっかり自分が適応していけば、何とかなると思う。それをしっかり見つけていきたい」

 --手応えはあるか

 「つかんだことはちょっと言えない。まずは準備してきたことが、結果につながることが大事かなと思いました」

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(2)4番すごく誇り、責任すごく感じるポジション

 --オープン戦とはいえ、勝てないことをファンも心配していたが

 「ファンだけじゃなく、自分たちも心配していた部分もあった。でも、シーズンに入ったらしっかりと変わっていくと思う。そのために沖縄から頑張ってきた。自分は沖縄で調子がよくて、ファンがすぐに自分に期待してくれたと思うのですけど、またそうなれるように、ファンが球場へ来て自分の活躍を見たいと思ってくれるように、しっかりとシーズンで頑張りたいと思います」

 --間もなく開幕となるが今の気持ちは

 「自分は精神的にも肉体的にも準備はできているつもり。チームメートやコーチ、ファンも含めて、この2カ月で知ることができた。やっぱりファンの声援はすごく大事で、自分たちのモチベーションにすごく関わってくる。ファンのためにも頑張りたい」

 --シーズンへ向けて意気込みを

 「一番は自分が1年間、健康に過ごして、そのなかでチームを助けられる仕事ができればと思っている。そして、やっぱり一番にあるのは、優勝したい。そのために来させてもらった。みんなと喜びを分かち合えるように、ファンも含めて喜びを分かち合えるようにしたい。そのために自分の全力を尽くしていきたい。今はしっかりと練習を積んでいる。それで最後に結果が出てくる。それを信じて戦いたいと思います」

 --シーズンで4番として主軸を任される。どう受け止めているか

 「すごく誇りに思います。責任もすごく感じるポジション。自分がリーダーになって、いろいろな人を引っ張っていきたい。もちろん打席によって、いいときも悪いときもあるだろうけど、常にいい状態を保てるように努力しながら、チーム全体がそうなるようにやっていきたい」

 --開幕戦はいきなり日本でもトップレベルの菅野(巨人)が相手

 「今のところ全然、情報はない。ミーティングをして、ビデオを見て、確認していきたい。まずはしっかりと野球を楽しんでやりたい」

 --開幕のときにいつもする験担ぎのようなことはあるか

 「シーズンに関係なく、自分のルーティンを続けていくことがすごく大事だと思っている。自分自身のルーティンをいつも持って、ジムに行ったり、バッティングの前にしっかりと自分のルーティンの中で打撃をしたりとか。本当にそれを続けていくだけだと思う。それはオープン戦でもシーズンでも関係ない。シーズンに入ったらもっともっとタフな戦いが続く。もっともっと準備をしていかないといけないかなとも思います」

 --オープン戦はバットを替えながらだったが、いろいろ試せた?

 「韓国のときは2年間、同じバットを使っていたけど、日本へ来てミズノさんのバットを使うようになったので。材質的にも少し硬いかなという思いもあったので、自分も早く慣れたいという思いでいろいろ試しながら使っていました」

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(3)ダンスの前にしっかりとホームランを打たないと

 --糸井選手とのアベック弾ではダンス(※注2)でもチームを盛り上げたが、どんどんそういうこともやっていく?

 「ダンスも大事だけど、その前にしっかりとホームランを打たないと(笑)。それはしっかりとやっていきたい。自分の形として、それ(感情を出すこと)をずっとやってきました。試合を楽しむということを第一にやってきたので。それを続けていきたいと思うし、そうしていつも楽しめるような環境を作っていきたいと思います」

 --積極的な走塁も持ち味だが、日本の投手はそのあたり(けん制)の技術も韓国より上か

 「違いはもちろんあると思うけど、コーチがいつも情報をくれて、どんなことをしないといけないということもいつも教えてくれるので。いつも準備をしっかりとしていくことが大事だと思う。それを続けていきたいと思います」

 --韓国では打率、本塁打、打点すべてで数字を残した(※注3)。一番、重視しているものは?

 「打席で一番大事にすることというより、まず大事なことは『一日一日の状態を見て、何が一番大事か確認しながら試合に臨むこと』と思っている。投手によっても、その日によっても、ピッチングは全然違う。それを一日一日考えながら、やっていくことが一番、大事だと思います」

 --日本での生活には慣れてきたか

 「日本は大好きになりました。特に食事に関してはドミニカ共和国とあまり変わらない。韓国のときはすごく辛いものがいっぱいあったけど、そういうこともなく、味を楽しんで生活できている。ひとつだけ問題があったのは、ベッドが硬くてなかなか寝られなかったこと。だけど、金本監督にマットを買っていただいて、それからはしっかり眠れるようになりました。今は本当に何も問題なく過ごしています」

 --お気に入りの食べ物は?

 「神戸ビーフ! すしもですね、ハイ」

 ※注1 沖縄の紅白戦と練習試合計7戦では12打数8安打、打率・667。本塁打は3戦連続で3発を放った

 ※注2 17日の中日戦(ナゴヤドーム)で3番・糸井と連続アーチ。ロサリオはベンチに戻ると、糸井と即席のダンス? で喜んだ

 ※注3 韓国ハンファ時代は2016年に打率・321、33本塁打、120打点。17年は・339、37発、111打点

★人知れず汗?

 ロサリオはチームが休養日だったこの日、神戸市内の自宅などで英気を養った。ただ、韓国時代や春季キャンプでもウエートトレなどで休日返上することが多かっただけに、人知れず汗を流した可能性もある。27日は京セラドームで全体練習を再開。いよいよ開幕に向け、ラストスパートをかける。