金本監督一問一答

阪神タイガース金本監督のインタビュー記事

【金本監督アニキトーク4/9】 阪神、戒め投内連係20分!コイ倒へミス撲滅「成果みせろ」

 通常のメニューでも、濃度も、漂う空気も、明らかに違った。午前11時半頃。投手指名練習に参加した面々が投内連係に励んだ。5人しかいないなかで、実に約20分間。声を掛け合い、入念に動きをチェックした。

 10日は、甲子園の開幕戦。迎えるはリーグ連覇中のカープ。同じ過ちを繰り返しては、簡単に隙をつかれる-。

 「投手もメイン球場で(昨)秋からずっと投内連係、バント処理を繰り返して(きた)。わざわざメインでやっているんだから、その成果をみせてくれないと」

 球場には姿を見せなかった金本監督だが、今季初の広島戦へ、改めて原点回帰の姿勢を説いた。

 「ひと区切りというわけじゃないけど、4勝4敗か。どういう試合で勝っているのか、どういう試合で負けているのか。負けているときはだいたい失策が絡んでいる。記録には出ないけどね。高山の中飛とか、押し出し…。やれることをやっていないから負けただけ」

 4敗を振り返れば、自ら首を絞めるシーンが目立った。1日の巨人戦(東京ドーム)は高山の落球から傷口を広げ、逆転負け。前カードの中日戦(京セラ)でも6日に先発した藤浪が悪送球、暴投、押し出し四球で試合を作れず。前日8日にはベテラン能見が一ゴロを処理したロサリオの送球を捕りきれず、大量失点の引き金になった。

 決してファインプレーを求めているわけではない。堅実にアウトを重ねれば、勝利に近づく。まさに、この日、実施された投内連係は“戒め”のような光景に映った。

 前回4日のDeNA戦(横浜)で今季初勝利を挙げ、“聖地開幕投手”を担う2年目・小野は、「前回ミス(投ゴロを一塁へ悪送球)もあったので。あした(10日)ミスをしないために、しっかり取り組めたんじゃないかなと思います」と気を引き締めた。

 赤ヘル軍団はすでに6勝3敗で首位タイ。虎は昨季10勝14敗1分など、3年連続でやられ続けている。今年こそ、やり返す。そのためにも「当たり前のことを当たり前にやるだけですよ」という金本監督の言葉が、鯉倒への絶対条件になる。

高橋遥の恩師、亜大・生田勉監督「金本監督が優しいから先発のチャンスがもらえるのでしょう。若さでストレートでグイグイ押してほしい。広島に大学の先輩の岩本(貴裕)がいるけど、左対左で対戦はないでしょう」

12日の広島戦に先発予定の阪神メッセンジャー「去年は去年のことだから。(チームとして)あしたの1試合目から大事。集中してやっていきたい」